インプラントの手術を詳しく解説

お役立ち情報
目次
  1. 綺麗な文章は無意味実際を見て理解してください
  2. インプラント手術の要点や難易度文章では理解できない部分
    1. 簡単なインプラント例
    2. 隣接部で狭い範囲にインプラントする場合細いインプラントを使用する必要があるのですが強度を上げるのに長いインプラントを使用する必要が有ります。骨の中央部を貫通させるので難易度は上がります。
    3. 比較的良好な前歯の骨にインプラントを行う場合通法道理骨の確認と病巣の除去を行ってインプラント埋入ですこういった場合太いインプラントを使用してガッチリとした状態に復元可能です 骨の極力中央部を貫通しているのが重要です。
    4. ロケーター義歯の場合4か所のインプラントがアンカーになって義歯が固定されます、4か所は出来れば離れていた方が維持力が強くなります。義歯経験が長いと上顎臼歯部は厚みが10mm以下の事も多くソケットリフトの必要の高い部位です。前歯部は骨の厚みが2~3ぐらいの事が有り拡大して厚みを作ります。
    5. 簡単なインプラントなら5分程で手術は終了します 下顎小臼歯部
    6. 上顎臼歯部の簡単なインプラント 
    7. 上顎前歯のインプラントは下からの突き上げの力に対抗する様に比較的長めのインプラント体を使用しています。
    8. インプラントにアバットメントのセットについて
    9. アバットメントのセット
    10. 大臼歯簡単なインプラント
    11. ソケットリフトとサイナスリフトについて
    12. 下顎臼歯部のインプラント手術小臼歯から大臼歯部位
    13. 上顎前歯から小臼歯インプラントは頬側の歯根部分が凹んでいる形態なので垂直にドリルを入れると外側に突き抜ける
    14. 下顎の神経とインプラントの関係
      1. 神経の側面を狙ってインプラントの場合
    15. 骨の薄い部分に対してのインプラント
    16. ガイデッドサージェリー サージカルガイドについて 

綺麗な文章は無意味実際を見て理解してください

インプラント手術の要点や難易度文章では理解できない部分

  1. CTデータで骨がインプラントの手術に適した状態である。
  2. 術者の経験によって難易度は変化して出来ない症例が出てくる。
  3. 隣接する歯の位置関係(狭い範囲で行う場合ドリルの挿入に困難な場合が有る)
  4. 対合する歯との位置関係(対合歯が提出している場合アバットの長さ調整が有る)
  5. 上顎ですと上顎洞挙上の必要な事が多い。
  6. 下顎の場合下歯槽神経のや頤神経に近接する場合。
  7. 対合歯との関係で骨の位置関係がずれている場合の咬合関係。
  8. 歯周病がある場合隣接歯を残存させるかどうか。
  9. 根管治療されている歯に対して将来抜歯になった時その部位のインプラントの追加を考慮の必要。
  10. インプラント予定部位の抜歯の場合骨にダメージを加えない様に行わないとインプラントをしずらくなる。
  11. メーカーのインプラントフィックスチャーの形態特徴によって骨の状態でやり易さが変わる。
  12. インプラント部位の骨の状態確認と確実な病巣除去
  13. 手術の骨の状態を見ると縫合した歯肉から歯は立ち上がり歯の形態は決定します、よくある術前術後の綺麗な写真は偶然で常に綺麗な仕上がりになるものでは有りません。

簡単なインプラント例

簡単なインプラントであれば5分程の手術です、1本1時間かかるような術者であればドリルを入れる経験が少なく躊躇している為時間がかかっているのです。

隣接部で狭い範囲にインプラントする場合細いインプラントを使用する必要があるのですが強度を上げるのに長いインプラントを使用する必要が有ります。骨の中央部を貫通させるので難易度は上がります。

セルフタッピングで骨を拡大しながら食い込ませます

比較的良好な前歯の骨にインプラントを行う場合通法道理骨の確認と病巣の除去を行ってインプラント埋入ですこういった場合太いインプラントを使用してガッチリとした状態に復元可能です 骨の極力中央部を貫通しているのが重要です。

ロケーター義歯の場合4か所のインプラントがアンカーになって義歯が固定されます、4か所は出来れば離れていた方が維持力が強くなります。義歯経験が長いと上顎臼歯部は厚みが10mm以下の事も多くソケットリフトの必要の高い部位です。前歯部は骨の厚みが2~3ぐらいの事が有り拡大して厚みを作ります。

臼歯部は上顎洞までの骨が薄くソケットリフト(3mmを10mm程に)でインプラント 前歯部は片方骨が薄く(4mm程の骨に4mmのインプラント)拡大して植え込み 左右で骨の太さに違いが出来ている。 硬めの骨で叩き上げに強めのオステオトーム。 いつも同じようにドリルを入れればできるというわけで無く難易度の高い時もある。歯周病を放置した場合結構頻度が多い。

簡単なインプラントなら5分程で手術は終了します 下顎小臼歯部

上顎臼歯部の簡単なインプラント 

上顎の骨の特徴として下顎に比べて柔らかいのでショートインプラントを使用する場合太いインプラント体を使用して、骨との接触面積を大きく取り咬合力に見合う力を出せる様に考えています。

上顎前歯のインプラントは下からの突き上げの力に対抗する様に比較的長めのインプラント体を使用しています。

インプラントにアバットメントのセットについて

インプラントの癒着は3~6か月で殆どの場合完了して骨と強固な結合を起こす、その状態をレントゲンで確認してインプラントの上部の歯肉を歯肉パンチと呼ばれる器具で除去してインプラントの頭を出して封鎖キャップを取り除いて、アバットをネジで固定する。アバットメントは歯の土台となる部分でトルクレンチでしっかりと固定する。

アバットメントのセット

インプラントの頭出し 仮のアバットメントセット 歯肉パンチだけで覆っている歯肉は取れない。特に深いと血液でアバットがセットしにくい、仮にヒーリングアバットか仮のアバットメントをセットして歯冠方向を確認している。

大臼歯簡単なインプラント

簡単なインプラントなら5分程で終了します。

ソケットリフトとサイナスリフトについて

上顎洞までの距離が少ない場合通常骨の厚み5mm程度で分けています、5mm程度はソケットリフト 5mm以下はサイナスリフトの適応とされていましたが、今ではソケットリフトでほぼ行っています。サイナスリフトは侵襲が強いので最近は出来るだけソケットリフトの工夫で対応しています。この手術自体どこかで習うわけでも無く、私独自で開発した手術です。

上顎洞までの距離が2~3mm程度で行っている例でたたき上げた骨がインプラントの底部の支えになっていて、細い穴から太いインプラント(径6mm程ワイドインプラントショートタイプ通常長径8mm程)をねじ込む事でインプラント側面に骨を絡みつかせて維持力を高めるのがソケットリフトの要点です。もう1点はこの様な部位に1か所のインプラントを行わず、複数本で噛む力に対抗するように設計してインプラントを行います。力に対抗できないと上顎洞にめり込む危険が有るからです。インプラントフィックスチャーの径は4mm以下は力に耐えられずめり込むので危険です。通常5mm以上です。長径は10mm以上は上顎洞の底部の骨が無いので意味が無くシュナイダー膜を破って上顎洞炎の危険が有ります。人工物を挿入した場合は物質が硬化して支持するようになるのに数年を要します。数年後にインプラントが完成するのはナンセンスなので将来硬化して意味が出てくるのです。ですから長いインプラントは使用しません。8割以上上顎の骨は薄くつまり5mm前後の厚みなので、ソケットリフトの治療法が必要です。たたき上げた骨とインプラント周囲の骨が一体化してインプラントが咬合圧に耐える事を想定して行っています。骨補てん剤はβリン酸カルシウムだけだと吸収を起こして消失するのでアパタイト合剤を使用しています。

下顎臼歯部のインプラント手術小臼歯から大臼歯部位

下顎奥歯インプラント3本植え込み

下顎の骨は入れ歯を長年入れていると頬側から吸収を起こしてくる。最後に垂直吸収して顎の骨が無くなる。

入れ歯も無理になる。

骨に柔軟性が有ると徐々に太いドリルを入れると骨は拡大して太めのインプラントが入る。

上顎前歯から小臼歯インプラントは頬側の歯根部分が凹んでいる形態なので垂直にドリルを入れると外側に突き抜ける

小臼歯部インプラント 頬側は歯根部でくぼんでいるので垂直にドリルを入れると突き抜ける。

舌側に植えたり頬側に傾けるとしたの歯との関係が悪くなる。そこが難しい所で考慮しながら位置決めの必要が有る。

傾斜させて植え込み行う場合より長めのインプラントを使用する方が長期に持つと考えている。

下顎の神経とインプラントの関係

下顎には下歯槽神経が有り、頤神経として唇の感覚をつかさどっています。

第二小臼歯部位から神経が骨内から口唇に走行している神経で、近くにインプラントの場合には粘膜剥離でその走行を確認して神経を避ける様にインプラントを埋入していきます。

小臼歯下部の穴が頤神経の開口部です。骨を開けて見た場合第一大臼歯の下辺りを走っています。

神経の側面を狙ってインプラントの場合

神経の上の骨が10mm以下で通常インプラント不可能な場合行います。

実際は神経が外側に来るので内側を狙って神経に触れない様に行う手術です。

インプラント体が3.2mm程の細いタイプの維持が確実になるように長いタイプを使用して行います。

常に可能ではありません。側面に骨が十分量必要です。多分他の診療所では行っていないと思います。

骨の薄い部分に対してのインプラント

前歯に入れ歯やブリッジが装着されて年月が経つと骨が薄くなってインプラントを行うのが困難になる事が多い。通常メスを入れて骨を露出させ病巣を除去してから骨の拡大ドリルを使ってインプラントが入る穴を作成する。静脈内鎮静法を併用する事で患者さんへのストレス軽減になり、ハイドロコーチゾンの注射(腫れ痛み予防)プラセンタ注射(ラエンネック)+ビタミンC点滴+ビタミンBは治癒が早期に起きてきます。入れ歯やブリッジの弊害です。

ガイデッドサージェリー サージカルガイドについて 

上顎の骨は上方に上顎洞という空洞がある事で上顎洞挙上を行う事(8~9割)が多く既定のドリルを入れれば突き抜けて危険なので使用不可能 前歯部位は骨が細く拡大の必要が有るので、使用不可能使用すれが骨から突き抜けてインプラントの失敗に終わります。CTで骨の状態を見た場合骨と思って切開すると、内部に肉芽や病巣がある場合も多く、インプラントが内部に入った場合癒着が起こらず脱落します。確実に骨内部にインプラントが埋入されたことを目視する必要が有るのです。