インプラントについて具体的に説明しているサイトは見たことがありません。
インプラントの簡単な例
- 喪失した部分にインプラントを行いその場所にセラミックの歯をセットすれば両方の歯を削ったりする必要は有りません。
- ブリッジのように歯の無い部分の下に隙間が無いので物がダミー部分に挟まることがありません。
- インプラント歯が増える事でしっかりとした感覚が戻ります。
- 喪失した部分の骨の吸収がインプラントによって力を受ける事で予防される。
- 最近使用されているインプラントはアバットのバリエーションが豊富で歯冠補綴が綺麗に仕上がります。
ブリッジをセットする場合両隣を大きく削って銀歯でセット
金属の厚み分大きく削ることで痛みが出るので通常神経を取るので歯の寿命は短くなります。
文章だけでは理解しにくいでしょう。具体的に動画で説明行っています。
審美歯科 厚木 海老名
インプラント16万円
セラミック5.5万円
インプラントの疑問について
どうしてインプラントが16万円で出来るのか?
インプラントを格安で行っている理由
インプラントの原価は2~5万円アバット2~3万円歯の部分2~4万円程これは仕入れが同じなので、どの診療所でも同じ製品その診療所の経営によって金額を変えているだけです。
格安インプラントという品質の物は無く、同じ品質のインプラントを格安で治療しているだけの事です。
同じものを検索すると費用の概要が分かると思います。料金が高いと治療本数は少ない、治療技術は劣ることが理解できると思います。治療本数が少なければ高くせざるを得ません。1本30万 40万それ以上でインプラント受けようと思いますか?
インプラントおすすめは16万円税込みです
メーカー | オステムosstem | バイオホライズンBioHorizons | ノーベルNobel Biocare | ストローマンStraumann |
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ロゴ | ||||
税込総額 | 16万円 | 25万円 | 25万円 | 25万円 |
インプラント | 7万円 | 14万円 | 14万円 | 14万円 |
アバットメント | 3万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
セラミック歯 | 6万円 | 6万 | 6万円 | 6万円 |
インプラントの形態は先端にいくに従った細くなるルート型で2ピースが主流です。どのメーカーも類似形態です。
何処のインプラントメーカーも類似した形態になっている。固定がしやすいようにインプラント表面の溝が鋭く深くなってきている。インプラントネックまで溝が付与されていて骨吸収に対抗する設計になっている。
主流はインプラント植え込み位置がボーンレベル(骨の内部)形態は歯根類似のルート型
インプラントは確実に骨の内部に植え込まれないと定着しないので、歯肉剝離を行い病巣や肉芽組織を除去する必要が有る。病巣内部に入り込むと定着しません。インプラントは骨と密着して固定されて癒着するからです。下の動画は小臼歯インプラントの例です。インプラントが確実に骨の内部にある事を確認して手術は終了します。できれば骨のから0.5mm~1mm下部にインプラントが有るのが理想です。骨の内部にある事をボーンレベルと言います。サージカルガイドでは不確実になり目視出来ません。骨の状況によって骨との関係が上下します。封鎖キャップをインプラントに絞めて縫合し終了します。
価格設定が高い治療費の診療所より、安い診療所の方が過去の治療本数は多いし、慣れているので技術がハイレベルなのが理解出来ると思うのです
私の感覚ではインプラントの治療費はせいぜい20万円台が妥当なのでは?(現実40万円1本だと1か月の給料が飛ぶ人も多いのではないでしょうか?)またインプラントを行っている診療所は全体の2~3%位と言われています。つまり表示していても実際にはほぼ行っていないのです。ですから治療費が高いから良いのではなく、治療技術は反比例している事も考えておく必要が有るのです。
インプラントは手術なので長い年月の経験が必要です。
大学で教えている事は有りません。
せいぜいインプラントメーカーの2時間程の講習で終了書を飾っている程度なのです
自分で考え身に着けた独自の技術です。
インプラントの種類と治療費
インプラントは元来体内に入る部分を指していますが、診療所毎にインプラントフィクスチャーだけを表示させていたり、
インプラント+アバットメント+歯のトータルで表示していたりとまちまちです。
税込み1本16万円は神奈川県では1番安価ではないかと思います。
インプラント費用料金金額内訳
- インプラント体(人工歯根フィッキュスチャー)7万円 14万円2種類
- アバットメント 3万円 5万円
- 上部構造(歯)オールセラミック(金属不使用) 6万円
- インプラントプロビジョナル仮歯 4千円
- コンピューターシミュレーション(CT)無料
- 骨の状態神経走行と上顎洞を確認無料
- 基本手術料無料
- 静脈内鎮静法(恐怖感や吐き気)1万円
- インプラント(1歯16万円から)
- 骨が無い場合ソケットリフト通常無料何度も行いサイナスリフトの代わりに行う場合5万円
- サイナスリフト(基本的にソケットリフトで対応できます)15万円
インプラントとは
インプラントとは、人工の材料や部品を体内に埋め込むことの総称です。歯科分野では、失った歯を補うために顎の骨(顎骨)に生体適合性の高い材料(バイオマテリアル)で作られた人工歯根を埋め込み、その上にセラミックなどで作られた人工歯を装着する治療法を指します。この治療法は一般的に人工歯根(正式には口腔インプラントまたは歯科インプラント)と呼ばれ、単にインプラントとも言われます。
インプラントは基本的に三つのパーツから構成されています。顎骨に埋め込まれる部分である歯根部(インプラント体)、その上に取り付けられる支台部(アバットメント)、そして歯の部分に相当する人工歯(上部構造)です。
インプラント体の材質はチタンで、大きさは製造会社によって異なりますが、直径は約3~5mm、長さは約6~18mmです。アバットメントの材質もチタンで、上部構造の材質にはセラミック(陶器)、セラミックとレジンを混合したハイブリッドセラミック、金合金などがあります。
インプラントの歴史
現在、インプラント治療に用いられるインプラントの主流はチタン製です。しかし、チタン製インプラントが一般的になったのは1965年頃からであり、その起源には偶然の発見がありました。チタンと骨が結合する「オッセオインテグレーション」という現象の発見が、歯のインプラント治療に革命をもたらしたのです。
インプラント治療の歴史は古く、紀元前まで遡ります。現在に通じるインプラントは1900年代初頭に登場しましたが、当初は貴金属を材料としたため成功しませんでした。その後、コバルトクロム合金などが使用されましたが、これらの金属は生体適合性が低く、やはり成功には至りませんでした
スウェーデンのブローネマルク博士らが行った実験では、動物の骨にチタン製の金属を取り付け、骨の治癒過程を観察しました。観察が終わり金属を取り外そうとした際、チタンと骨がしっかりと結合していることが判明したのです。それまで他の金属で同様の現象は見られませんでした。この発見により、博士はチタンと骨の結合に興味を持ち、繰り返し検証を行いました。1965年には、チタン製スクリュータイプのインプラントを用いた症例を報告し、その後の優れた臨床成績により、世界中で承認・使用されるようになりました。また、多くのメーカーから「オッセオインテグレーション」するインプラントが次々と発売されました。
日本ではどの様に広まったか?
約40年前に京セラが発売した人工サファイヤインプラントの講習会が盛んに行われていました。数時間の講習で技術を学ぶことができました。
サファイヤは表面が滑らかであるため、治癒後に骨内で回転しやすく、結果は良好ではありませんでした。チタンではなく人工サファイア製のフィクスチャーであったため、結合力が弱く、フィクスチャーが抜け落ちることがありました。
形状にはルート型とブレード型の2種類がありました。ルート型は先端が平坦で細い部位には適していませんでした。その結果、京セラのインプラントは次第に市場から消えていきました。
当時、インプラントは主に開業医が行っており、大学ではほとんど行われていませんでした。
インプラントの歯根形態
以前形態としてルート型とブレード型と2種類存在していましたがブレード型は単独での歯冠は完成出来ないので今は行われていません。
ブレード型
主流は円柱状の歯根タイプです。しかし、インプラントの歯根の形態は変化してきており、初期の円柱状から、先端が細くなるルート型が一般的になっています。
素材はチタンで、表面には微細構造処理が施されており、機械的癒着を強化するよう設計されています。また、アパタイトコーティング処理がされたインプラントも存在します。初期固定は化学結合により早く強固な癒着が得られますが、アパタイトは次第に吸収され、感染に弱い点が欠点です。さらに、形態の改良として、ネックまでスレッドが切られており、ネック部分の鏡面処理が廃止されました。
先端がフラットなインプラントの場合、骨にドリルを使用する際に骨幅が広ければ問題なくドリルが入りますが、骨吸収によって細くなった骨ではドリルが入りにくくなります。国産の先端がフラットな一体型インプラントを見かけることもありますが、使用できる症例は限られているため、通常は他のインプラントを使用していると思われます。
インプラントの表面性状
チタン表面処理
チタン素材を使用したインプラントの表面処理技術は、初期の機械研磨から進化し、現在ではラフサーフェイス、つまりミクロの凹凸を付ける方法が主流となっています。この技術は、骨がその凹凸に入り込むことで維持力を高めるという考えに基づいており、各社が技術開発を進めています。ストローマンインプラントのSLAは、代表的な表面処理技術であり、チタン表面にサンドブラスト処理を施して凹凸を形成し、その後、酸処理によってさらに細かな凹凸を仕上げる方法です。
Ti Uniteはノーベルバイオケアの凹凸の技術でその細かさに多少問題点があって改良されてきているようです。他のメーカーもラフサーファイスに同様の開発が進められてきました。
アパタイトコーティング処理
リン酸カルシウムである歯の主成分、ハイドロキシアパタイトをインプラントにコーティングすることで、癒着期間を短縮し、機械的ではなく化学的結合を促進してより強固な状態を期待していました。しかし、ハイドロキシアパタイト(HAコーティング)のインプラントの10年以上の生存率は、期待を下回るものでした。過去の使用経験から、10年以上経過すると感染に対して脆弱になり、骨吸収が急速に進行してインプラントが脱落することを経験しました。そのため、現実的には国内外でほとんど使用されなくなっています。
30年以上前のインプラントの形態
アパタイトコーティングされて先端がフラット ネック部分が鏡面処理されていた古い形態と構造のステリオス製品のインプラントでノーベルバイオケアに吸収合併今は無い
インプラントのネックの状態
ネック部は以前は機械的研磨のインプラントが多く使用されていましたが、現在ではネック部分にもスレッドが切られており、機械研磨は行われなくなっています。
機械研磨は1回法のインプラントに多く見られましたが、現在の主流は2回法に移行しています。これは、ボーンレベル、すなわち骨の中に0.5~1mm深く埋入するのが基本となっているためです。
歯科用インプラントは、医科用インプラントとは異なり、口腔内に露出して咀嚼機能を持たせるため、細菌感染のリスクがあります。感染が骨内に広がると、インプラントの脱落の可能性が高まります。そのため、現在ではボーンレベルの埋入が主流となっています。感染は常に存在し、患者の免疫抵抗性、インプラント接合部の清掃性、インプラントの性質、咬合の状態などが関係していると考えられます。
インプラントと差し歯の違い
よく質問されるのが、歯がなくなった場所に差し歯を入れてほしいということです。しかし、差し歯を入れるためには歯の根が必要です。骨の中に直接差し込むのはインプラントであり、差し歯ではありません。差し歯は、歯根に歯冠部を取り付ける歯冠修復の一種であり、歯槽骨に対する外科的処置であるインプラントとは全く異なります。歯根は骨と直接結合しているのではなく、歯根膜と呼ばれる組織を介して結合しています。歯根膜は噛む圧力を感知するセンサーの役割を果たし、痛みを感じるとそれ以上噛むことができません。一方、インプラントは骨と直接結合しているため、筋肉の力がそのまま咬合力となります。
歯が喪失した時の治療法簡単で短期間で終わる方法順
入れ歯
複数本から全て無くなっている状態までの治療として広く一般に行われています。
メリット
失われた歯の機能回復: 入れ歯は、失われた歯の代わりに噛む機能を回復。
審美的改善: 歯が抜けた状態では、見た目に影響を与えます。
顔の形状維持: 歯が抜けると、顔の輪郭が変わることがあります。
手術不要: 入れ歯は、インプラントとは異なり手術を必要としないため、外科的なリスクを避けることができます。
デメリット
違和感が強い 大きなプラスチック製の入れ歯を口に入れるため、異物感や違和感を強く感じることがあります。
噛む力の低下 健康な歯に比べて、入れ歯の噛む力は大幅に低下します。健康な歯では約50kgの噛む力を発揮できますが、入れ歯では5~10kg程度の力しか出せません。特に硬い食物や弾力のある食物を噛むことが難しくなります。
部分入れ歯の負担 部分入れ歯は金属のクラスプ(針金)を健康な歯に引っ掛けて固定しますが、そのために引っ掛けた歯に負担がかかり、将来的にその歯が動揺して抜歯の必要が生じることがあります。結果として、より大きな入れ歯が必要になることがあります。
発音障害 口内に大きなプラスチックを入れることで、発音に障害が生じることがよくあります。特に「サ行」や「タ行」などの発音が難しくなることがあります。
味覚や温度感覚への影響 プラスチックが粘膜を覆うことで、食べ物の温度や味を感じにくくなることがあります。
衛生管理の難しさ 入れ歯はプラスチックでできており、手入れを怠ると匂いの原因になります。匂いはプラスチックに染み込むため、定期的な清掃を怠ると不衛生になり、口臭の原因となります。
入れ歯の安定性 入れ歯が落ちることがあり、その様子を動画などで目にすることがありますが、これは使用者にとって不快な経験です。
骨の吸収 長年入れ歯を使用していると、顎の骨が徐々に吸収されていきます。その結果、入れ歯がうまくフィットしなくなり、最終的には入れ歯を使用できなくなることがあります。これにより、流動食しか摂れない状況になる患者もいます。
ブリッジ
メリット
ブリッジは、欠損した歯の両側の歯を一部削り、被せ物をして橋渡しすることで固定する治療法です。取り外しができないため、違和感が少なくて済みます。入れ歯ほどの違和感はありません。
デメリット
抜けた歯の力を両隣の歯で支えることになるため、支台となる歯に過重な負担がかかり、最悪の場合、その歯を失う可能性があります。また、歯を削ることで歯がしみるようになり、神経を取る必要が生じることも多く、歯に対するダメージが大きい治療法です。次に問題が生じた場合、抜歯が必要となり、最終的には入れ歯になる可能性もあります。特に、一番奥の歯が失われた場合には、ブリッジによる治療は不可能です。
両隣を削って銀合金でブリッジをセット
ブリッジ作成の為の歯髄処置
ブリッジのために歯を半分ほど削ると、冷たいものや痛みを感じやすくなるため、通常は神経を除去する処置が行われることが多いです。
インプラント16万円
メリット
メリットとして、インプラントは入れ歯やブリッジの欠点を持たないことが挙げられます。具体的には、自分の歯を削らずに失った部分だけを治療することができるという点です。また、大きなプラスチックが口に入らないため、違和感はほとんどありません。インプラントを埋め込むことで、失った部位が回復し、以前の状態に近い感覚を再現することができます。これにより、食生活が改善し、健康が増進されるため、その恩恵は計り知れません。歯を失って初めてその重要性を実感するものです。歯がないと流動食で対応できますが、動物なら歯がないと生存が難しいでしょう。
手術時間は水平埋伏智歯の抜歯よりも短く、1本あたり5〜10分程度で完了します。骨の状態によっては難易度が上がり、手術が難しくなることも稀にあります。
痛みに関して私の診療所ではハイドロコーチゾンの注射を行い腫れや痛みの予防を行います。
- 取り外し不要の歯の回復
- 自然な噛み心地を実現
- 外見の改善
- 発音の問題を解消
- 咬合力が骨に伝わることで顎の骨の吸収を防止
- 咀嚼機能の回復による健康への大きな寄与
デメリット
手術が必要で、自費診療である事、治療期間が3~6か月あるいはそれ以上に及ぶ事が有る事です。
インプラントの年齢制限について
成長が終わる時期から治療を開始できます。具体的には、18歳から20歳以降、外科的処置が可能な年齢であれば対応が可能です。
実際に、80代の方で入れ歯が動いて食事が難しくなったため、ロケーター義歯を使用した例があります。
インプラント治療の流れ
審査とインプラントの計画
パノラマレントゲンを用いて、全体の咬合状態や歯周病の状態、喪失部位の確認を行います。例えば、対側の歯が伸びている場合などの詳細な状態を把握します。CTスキャンでは、インプラントに必要な骨の厚みや深さを確認します。特に、下顎の場合は下歯槽神経との関係、上顎の場合は上顎洞までの距離を確認し、使用するインプラント体を適切に選定します。
インプラント埋入手術1時手術
通常の手順に従って切開し、ドリルを使用して骨に適切な穴を開けます。その後、指定されたトルクでしっかりと固定します。通常、骨との癒着には3〜6か月、特殊な場合には1年近くかかることがあります。術後は予防的にステロイドの注射によってほぼ痛みや腫れは減少して思ったほどの症状は出ない事が多いです。仮に出たとしても、アセリオや他の薬剤や点滴によって症状は無くなります。なお治癒促進にビタミン剤等の点滴で治癒は促進されます。
ガイドを使用したインプラント
サージカルガイドやガイデッドサージェリーなど、様々な呼び方がありますが、CTで確認した骨の状態と実際の状態が一致しないことが多いため、使用していません。インプラントを骨に確実に埋入しないと、脱落や癒着不良が発生する可能性があります。また、肉芽や病巣内に入った場合、癒着しません。上顎では上顎洞までの距離が短いことが多く、ソケットリフトが必要となる場合があり、そのため使用頻度は低いと思われます。
簡単なインプラントの場合、ガイドを装着する時間程の約5分で完了します。
ガイドは基本的に抜歯後、骨が安定した時点で使用可能となります。
抜歯直後は肉芽組織が存在し、骨に凹凸が多いため、使用には適しません。
インプラント当日の注意について
- インプラント手術後には腫れ、出血、痛みが生じる可能性があります。これらの症状を緩和する治療法がありますので、お困りの場合はご相談ください。
- 手術当日は、なるべく安静に過ごすことをお勧めします。
- 上顎でソケットリフトを行う場合、上顎洞に接近するため、副鼻腔炎や鼻出血の可能性があります。鼻を強くかむことは控えてください。
- 手術後は抗生物質の服用をお願いいたします。
- たばこは手術全般に悪影響を及ぼすことが知られています。ニコチンと一酸化炭素が血行障害を引き起こし、癒着不良を招く可能性があるため、喫煙は控えてください。
- 局所のインプラント手術では食事制限はありませんが、手術部位を刺激しないようにご注意ください。
- 歯磨きは口腔内の細菌を減らすために重要ですが、手術部位を刺激しないように行ってください。
- 静脈内鎮静法で薬剤を使用すると、平衡感覚や認識、記憶に影響が出るため、運転や仕事は控えてください。
2時手術(インプラントの結合を確認して頭出し)
癒着を確認した後、インプラント体の頭部を粘膜内部から掘り出します。その後、ヒーリングアバットメントまたはアバットメントを装着し、歯肉の治癒を待ちます。
インプラントの頭出しの際、仮のアバットメントをセットしますが、歯肉パンチだけでは覆っている歯肉を取り除くことはできません。
特に深い位置にある場合、血液の影響でアバットメントのセットが困難になることがあります。その場合、仮にヒーリングアバットメントまたは仮のアバットメントをセットし、歯冠方向を確認します。
アバットメント装着
歯肉の回復後インプラント体にアバットメントを接続して30ニュートン程のトルクで結合させます。
歯冠補綴
最後に歯の作成について説明します。最近では、従来の型取りを行わず、デジタル印象を用いて歯を作成します。出来上がった歯冠をアバットメントに装着することで治療が完了します。
前歯にアバットメントを装着し、セレックプライムスキャンで光学印象を取得します。次に、プライムミルでセラミックの歯を削り出し、イボクラCS6で焼き上げてセットします。
一般的には、型取りをして石膏模型に置き換え、技工所に送り、1〜2週間後に技工士が手作りした技工物をセットします。
一方、セレックでは光学印象を用いて光の反射で立体構造を作り、インプラントの上の歯を歯科医が設計・作成します。この方法では治療時間は約1時間で、型取りをしないため精度が高いです。
インプラントの種類
一体型
インプラントとアバットメントが一体となったワンピースインプラントについて説明します。このタイプのインプラントがほとんど使用されない理由は、以下の通りです。まず、インプラントが骨と癒着する前に力を受けると脱落する可能性があること、次に歯肉の上に突出しているため感染リスクが高いこと、そして対合歯の方向に合わせるためにアバットメントの方向を調整できないなど、不便な点が多いためです。また、先端がフラットで細い箇所にドリルを挿入すると、骨が飛んでしまい埋入に必要な骨が失われるため、非常に扱いにくいインプラントです。現在の主流は、2ピースのルート型インプラントです。
2ピースインプラント
インプラントとアバットメントが分離しているタイプのインプラントでは、インプラントの癒着を確認した後、規定のトルクでアバットメントをインプラントにセットします。この2ピースインプラントは、アバットメントがネジで固定されているため、日常生活で受ける想像以上の衝撃によりネジの緩みが生じる可能性があります。そのため、各インプラントメーカーは緩み防止策に工夫を凝らしています。
抜歯後インプラントを行う場合
通常、抜歯後の治癒状態を確認するために2〜3か月の待機期間があります。特に、病巣があって抜歯した場合は治癒状態を慎重に確認した上でインプラントを行います。ただし、抜歯部位の骨が良好であり、前歯の場合には抜歯と同時にインプラントを行う「抜歯即時インプラント」が可能なこともあります。これは、前歯が単根であり、インプラントの穴に類似しているためです。
インプラントと歯はどの様に違う?
歯が骨と結合している状態は、通常、歯根膜と呼ばれる軟組織を介して結合しており、直接的に骨と癒着しているわけではありません。一方、インプラントは「オッセオインテグレーション(Osseointegration)」と呼ばれる概念に基づき、顎の骨と直接癒着して一体化しています。このため、インプラントには歯根膜のようなセンサーが存在せず、咬合力が筋肉の力のみで伝わることになります。その結果、過度な力が加わった際には、インプラント周囲の骨が強く吸収される可能性があるため、注意が必要です。
上顎で上顎洞までの距離が無いソケットリフトについて
ブリッジや義歯を長年使用していると、骨が吸収されて上顎洞に近づくことが多く見られます。このような場合、ソケットリフトを用いる際には、少し細めのドリルを使用し、太めのインプラントを高いトルクでねじ込むことで、インプラントと骨の接触面積を増やし、維持力の向上が期待されます。また、インプラントと歯槽提の間の距離が近いほど、インプラント周囲での骨の増殖が促進され、良好な結果が得られると予測されます。
注意点
上顎洞炎がある場合、症状が悪化することがあります。経験が少ないと、上顎洞のシュナイダー膜を破損し、上顎洞炎の原因となることがあります。また、上顎洞内にインプラントが迷入しないように手術を行わないと、除去が困難になることがあります。
上顎洞までの距離が無いサイナスリフトについて
5mm以下の骨の場合、頬側の薄い骨を開けてシュナイダー膜(上顎洞粘膜)を持ち上げ、インプラントを挿入するスペースを作る手術です。最近では、ソケットリフトの手法が一般的で、この方法はあまり行われなくなっています。
この手術は侵襲が強いため、腫れや痛み、あざに注意する必要があります。ソケットリフトと同様に難易度が高く、ホームページに記載されていても実際にはほとんど行われていないと思われます。実際の現場を見ればその実情がわかるでしょう。
以前は、大学に依頼して腸骨を上顎洞に移植してもらっていましたが、入院が必要なため、下顎骨からの採取を行っていました。この手術も侵襲が強いため、敬遠されることが多いです。 骨造成や移植においては、骨の採取部位が重要であり、腫れや痛み、あざなどに配慮する必要があります。人工物を上顎洞に移植した場合、3ヶ月ほどでは大きな変化は見られず、数年かけて硬くなることが予想されます。したがって、早期に骨を増やす必要がある場合には、自家骨の採取移植が必要となります。
上顎前歯部の骨幅が不足している場合のインプラントと手術の特殊性
この部位では歯が失われると骨吸収が進み、骨幅が狭くなってしまいます。結果として、薄い骨にインプラントを行うことがよくあります。しかし、経験が豊富でないと、このような状況では躊躇して失敗することがあります。
骨幅が薄くなった場合、上顎骨の柔軟性を利用し、拡大装置で骨を広げることで、インプラントフィクスチャーの埋入が可能となります。長期的に歯が欠損している場合、ブリッジによる治療が骨幅の収縮を引き起こし、インプラント手術を困難にします。そのため、将来入れ歯を希望されない方には、計画的にインプラント治療を行うことをお勧めします。薄い骨の場合、徐々に拡大し、最終的に35nで埋入する際に骨が広がりながらインプラントが食い込んでいきます。
鎮静しているので手術記憶無し。ハイドロコーチゾンで腫脹疼痛軽減。
増骨が必要な場合何処から骨を取ってくるのか?
上顎洞挙上などでどうしても増骨が必要な場合、どこから自分の骨を取ってくるのか疑問に思ったことはありませんか?体から大量に骨を取れるのは腸骨(腰骨)ですが、これは大学病院などでの入院が必要となり、ほとんど行われていないのが現状です。インプラントの際にはその部位から少量の骨を利用します。上顎の臼歯部、下顎角部(顎のエラ)、頤部(あご先)などが考えられますが、頤部以外は少量の骨しか採取できません。人工物を用いた増骨の場合、硬化するのに数年を要し、現実的ではありません。そのため、人工物はインプラント時の補助的な役割にとどまります。つまり、増骨は言葉ほど簡単ではないのです。インプラントの為の頤部からの骨採取
インプラント手術に恐怖感や吐き気のある方の場合
恐怖感や吐き気を感じる場合には、静脈内鎮静法を用いることで治療のストレスを軽減することが可能です。通常の治療が難しい場合、例えば器具を口に入れるだけで吐き気がする、治療台に座るだけで恐怖で震えが止まらない、パニック障害を起こす、感情が高ぶって泣き出してしまうなど、さまざまな症状が現れることがあります。途中で鎮静剤の追加が必要になることもありますが、多くの場合、他の診療所では治療が難しいと考えられます。インプラントの自費診療では鎮静剤を複数回使用することがありますが、保険診療では規制があるため、それができません。ご理解いただきますようお願い申し上げます。
治療法は胃カメラ等と同じです
インプラントに関連する重要な要素
口腔の細菌との関係も重要
口腔内の細菌との関係も重要です。歯周病の患者では、唾液中に非常に多くの細菌が存在しており、その数は唾液1ccあたり10の8乗個に達します。さらに、歯垢にはこれ以上の細菌が含まれています。これらの細菌は歯根周囲やインプラントに付着することが予測され、インプラント手術における骨との定着の不確実性要因となります。細菌は治療終了後のインプラント周囲炎の発生原因となり、インプラントと結合した骨の吸収が起こる可能性もあります。そのため、インプラント手術前に可能な限り歯周病を改善しておくことが重要です。
歯周病の改善について
歯周病は、かつて「歯槽膿漏」と呼ばれていたように、歯槽部歯肉から膿が出る感染症です。どれほど手術室が清潔であっても、口腔内に細菌が存在する状態では意味がありません。手術着を着用していても、口の中に多くの細菌がいる場合は、清潔な白衣の意義が失われます。そのため、感染の程度を評価し、治療可能な歯と抜歯が必要な部位を選別し、インプラントに最適な環境を事前に整える必要があります。
インプラントの為の歯周病の抜歯基準
以下の基準に基づいて、歯周病のための抜歯を行います。
- 歯周ポケットが7〜8mmを超え、10mmに近づいている場合(歯根先端に近づいている)。
- 歯の動揺が強く、持続的な痛みがある場合。
- 常に排膿しており、治療効果が見られない場合。
- 健康診断で白血球数やCRPが口腔に関連して上昇している場合。
- 歯周病に関連して微熱が続く場合。
これらの症状により、口腔局所の感染症が全身に影響を及ぼす可能性があります。したがって、上記の基準に基づいて抜歯を選択します。抜歯した歯根には血液や歯周組織の付着がなく、すでに排除されていることが確認できます。
上記の基準で抜歯選択 抜歯した歯根に血液や歯周組織の付着は無くすでに排除されているのが理解できる
インプラント歯周炎
インプラントを行ってから5年以上清掃に来ない場合、インプラント周囲炎が発生し、骨が破壊されて膿が出ることがあります。その際、原因となるインプラントの周囲病巣を掻爬し、インプラント表面を超音波で清掃することで、骨の回復が期待できます。
治療後の骨の回復
インプラント周囲炎の治療により、周囲の病巣を掻爬した後、数か月が経過しました。その間に骨の回復と骨破壊の状態について観察しました。
インプラントの為の病巣除去手術抜歯しないで保存が可能な場合
病巣を除去し、排膿を止めることで口腔環境を改善する方法について述べます。これは、病巣である歯肉ポケットの切除を行うフラップ手術と呼ばれる手術です。
骨の厚みと深さそして骨質との関係
当然、骨が厚くて深さが十分に確保できる場合、インプラントの治療結果は良好であり、長期間にわたってインプラントが維持されることが期待されます。適度に硬い骨質が望ましく、ドリルを使用した際にあまり抵抗がない骨では、トルクをかけてもインプラントが骨内で固定しにくく、しっかり固定するのに技術が求められます。
一方、骨が硬すぎる場合、ドリルを入れる際に抵抗が大きく、はじき返されることがあります。その結果、切れ味の良いドリルを使用しても、骨に発熱のリスクが生じ、癒着異常の原因となる可能性があります。
長期に歯が喪失してその部位にインプラントを行う場合
骨の吸収が進行している状態でインプラントを行うと、インプラントが周囲の歯よりも低い位置に配置されるため、歯冠が長くなり、見た目に影響を与えることがあります。こうした場合に増骨で対応できると考える人もいますが、骨は垂直には増えないため、時間を浪費するだけであり、おすすめできません。増骨は骨の側面には有効ですが、治療には半年ほどの時間がかかり、費用も高額になるため、負担が大きくなります。
インプラント手術と術前術後の写真について
綺麗な写真がいくつか並んでいるのを見ることがありますが、現実にはインプラント治療が常に期待通りの結果をもたらすとは限りません。手術の過程を見るとわかるように、骨の形態は大幅には変えられないためです。インプラントは骨に立てられ、その上にアバットメント(支台)が取り付けられ、さらにその上に歯が接続されます。外見はこのようにして決まり、機能面でも咬合関係は骨の状態によって左右されます。
インプラント終了後医科でMRIを取る場合
「よく聞かれる質問として、インプラントをしている場合、MRIに影響はありますか?」
このご質問をよくいただきますが、インプラントに使用されている素材はチタンであり、磁化しないため、MRIに影響はございません。
インプラントメーカの添付文書
以下のような疾患や状態をお持ちの方は、インプラント治療に注意が必要です。
- 感染症
- 骨 内分泌 造血性の全身疾患
- リュウマチ
- 心臓疾患
- ネフローゼ等の腎臓疾患
- 重篤な肝機能障害 免疫に関連する肝機能障害
- 免疫機能障害
- 再発性口腔粘膜疾患
- コントロールされていない糖尿病
- 当然悪性腫瘍やHIV
インプラント小臼歯部 頤神経近く
インプラントは、骨の中央を貫通させ、対合歯との関係を考慮して埋入を行います。特に小臼歯部(特に5番)は頤神経が出てくる場所であり、神経を意識する必要があります。骨の状態が理想的であれば、処置は5分程度で終了します。インプラントは10年を超えると上からの骨吸収が発生する可能性があるため、埋入は目視でボーンレベルで行っています。
インプラントの補綴
インプラントが埋入されて所定の期間が経過すると、セレックプライムスキャンによる光学印象を用いてセラミックの歯を作成することができます。
上顎の狭い間隔部位のインプラント
上顎の狭い部位にインプラントを施術する際、病巣除去ガイドの使用は失敗の原因となり得ます。病巣内にインプラントが挿入されると、癒着がうまくいきません。さらに、ドリルの操作は難しく、隣接する歯根に接触すると失敗するリスクがあります。この手術は一度で成功させる必要があり、やり直しがききません。
インプラント手術で発生する痛みの解決
インプラント手術は、骨にドリルを使用して人工物を埋め込むため、痛みを伴うことがあります。それでは、どのような場合に鎮痛剤の点滴が必要になるのか疑問に思いませんか?一般的な診療所では、鎮痛剤の服用で痛みに耐えてくださいと言われることが多いですが、当院では即効性のある薬剤を点滴で投与することで、痛みを即座に緩和し、苦痛から解放します。アセリオ点滴の実際の使用例として、鎮痛剤の服用では痛みが収まりにくい場合や、即効性が求められる場合が挙げられます。
下顎前歯部のインプラントについて
下顎前歯部の骨は薄いため、隣接する歯にエンジンが当たってドリルが入りにくいです。そのため、エクステンションを使って深く貫通させ、必要な量を掘り込む必要があります。また、細いインプラント体を使用するため、深く埋入しなければ脱落の可能性があります。
患者様の来院について
最も関心が高いのは、治療の経験と治療費です。当診療所には、厚木や海老名をはじめ、小田急線沿線の座間、秦野、伊勢原、小田原方面、相模原から八王子方面、さらには海老名から相鉄線を利用して横浜や藤沢方面からも患者様がいらしています。