上顎に細いインプラントを使用した場合の問題点ワイドインプラントの使用理由

インプラント

上顎臼歯部位の骨は通常薄くて上顎洞の空洞に接近しています。

5mm程度の骨の厚みが有ればソケットリフトの手法で対処できます。その際の使用インプラントの径と長径については誰も考察されていないし、どこにも記述が無いと思います。私の30年以上の経験から使用インプラントの径は極力6mm程度が良い結果になります。理由は骨が柔らかい事が多い事で咬合力に対抗して維持されなけばなりません。その際表面積が大きい程抵抗力を出すという事です。上顎洞のシュナイダー膜を押し上げてインプラントを行うので長いインプラントは危険が有り、ショートタイプの使用の必要が有ります。細いドリル部位にワイドでショートタイプインプラントをねじ込む事で骨との接触面積を増やし固定をシッカリとさせるのです。

骨の薄い上顎洞に対して5mm以下の骨の厚さではサイナスリフトの対象と以前言われていたが、ソケットリフトでインプラントを行う事で侵襲を少なくすることが出来る。オステオトームの使い方に多少工夫がいる

4mm以下のインプラントを使用した場合は上顎洞の骨が耐えられない 

インプラントが上顎洞のに入り込み撤去する必要になります。つまり4mm以下で長いインプラントは使用してはいけない事なのです。下は上顎洞からのインプラント撤去です。ファイバースコープ使用で可能となり、通常犬歯からの開創で撤去する事が多いです。