口内炎、口臭など口腔のトラブル

投稿者: | 2010年5月11日

◆口内炎ができた
 口腔粘膜―舌、頬の内側、口唇(上顎)、歯肉にできる炎症が口内炎です。口腔粘膜そのものはとても強く、固いものも受け入れられるクッション性がありますし、傷ができても治りやすいという特徴があります。
★アフタ性口内炎
 一番多いのはアフタ性口内炎で、多くは原因不明です。大きさは粟粒から米粒くらいで、白っぽい縁取りの水ぶくれのようになります。組織が欠損してしまうので強い痛みがあります。原因は口の中が傷ついたりしてそこからできること、ビタミン不足などがあげられます。
 そのままにしていても1週間ぐらいでよくなりますが、長引くときや症状が強いときには、歯科を受診して口腔軟膏を処方してもらいましょう。
★ヘルペス性口内炎
 アフタ性口内炎が複数集まってできている場合は、ヘルペス(単純庖疹ウイルス)の感染による可能性があります。また、ほとんどの人は子どもの頃に水ぼうそう(帯状庖疹ウイルス)にかかるので、大人になって体調を崩したときなどにこれによる口内炎の発生を見ることがあります。口の中を清浄殺菌して口腔軟膏をつけます。
◆口臭がする・口が乾く
 口臭は、むし歯や歯周病などの歯の病気があって、その原因である細菌によるものがほとんどです。その場合、むし歯や歯周病の治療をして、口の中を清潔にすれば口臭は消えます。ほかに舌苔(舌についている白っぽい黄色の苔のようなもの)にカンジダ菌(カビの一種)がついて増えると口臭がすることがあります。
 また、口は消化器官、呼吸器官の出入り口なので、胃腸の病気がある場合、耳鼻科の病気がある場合にも病気の組織の炎症から口臭を発することがあります。
★唾液が少ないと口臭がしやすい
 口が乾いて唾液の分泌が少ないと、口臭を発することがあります。ふつうは口の中の常在菌が分解した残がい物は唾液によって流されますが、それができないため、口の中が酸性に傾くからです。唾液は交感神経が緊張状態にあると分泌が少なくなりますから、唾液がよく分泌されるよう体調を整えることも大服です。
 口の中に含むタイプの液状のマウスウォッシュには殺菌剤が入っているので、口臭を防ぐ効果が期待できます。
◆味覚を感じない
 口の中が苦い感じがする、おいしく感じないといって受診する方がいます。認知症などが原因で味覚を感じにくくなった場合を除けば、唾液の分泌が悪くなって口の中が乾燥している、舌苔にカンジダ菌が増えた、歯周病で膿が出ているなどが考えられる主な原因です。亜鉛不足が味覚に影響するといわれていますが、薬の中には亜鉛の摂取を妨害するものがあり、薬剤が原因で味覚障害となるケースもあります。
 味覚と嗅覚は、舌や鼻の粘膜にある受容器が、臭いのもとになる分子が接触したことを検出して感じるしくみ。たとえばカレーを食べたときは、汁や空気が舌と鼻に達して受容器にふれ、発生した神経信号が脳に達して、脳がカレーの味覚を分析して感じるわけです。かせなどで体調を崩したときに、味を感じにくくなったことはありませんか? これは、喉や鼻の炎症で受容器の一部が使えなくなっているためです。
★入れ歯は味覚障害も引き起こす
 味覚を感じるには、舌だけでなく、口唇(上顎)を含むアゴの粘膜の感覚も重要です。ですから、総入れ歯などを上の歯に入れると口唇にフタをしてしまった状態となり、味覚の神経信号がうまく働かなくなって食べ物がおいしくなくなるのです。口唇を含むアゴの感覚を失うことのないインプラントは、この点からも注目されています。
◆歯・口の中のケガ
 歯をぶつけて欠けたり、折れたりといった歯や口のケガも歯科での扱いとなります。
特に赤ちゃんやお子さんのいる家庭では、救急手当法も覚えておきましょう。
★歯が折れた、抜けた、グラグラになった
 転んだりぶつけたりして歯が折れたり、抜けたり、グラグラになったときには、しめらせたガーゼか清浄綿などで汚れをぬぐい取ったあと、ガーゼなどをかんで止血しながら歯科を受診しましょう。抜けた歯は子どもならくっつくこともあります。水で洗ってから濡れタオルで包んで持参してください。
★歯が欠けた
 欠けた歯はそのままにしないでください。象牙質がむき出しになって、むし歯と同じ状態です。早めに歯科を受診してください。
★唇や口の中をケガした
 うがいができればしてから、ガーゼか清浄綿で汚れや血液をぬぐい取り、出血している部分をガーゼなどで押さえて歯科へ行きましょう。

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