ブラッシングの常識をくつがえす

投稿者: | 2010年5月7日

ブラッシングの常識をくつがえす
歯周ポケットに斜め45度に、毛先の細い歯ブラシを当て、細かく動かすようにブラッシング……世の中でいつのまにかまかり通っているこのバス法といわれるブラッシング法。これは、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間)の清掃や歯ぐきのマッサージが目的で推奨されているようですが、歯の状態が健康な人に歯周ポケットはありませんし、歯周ポケットがあったとしてもそれで汚れは落ちません。むし歯予防に最も理想的な磨き方ではないのです。
むし歯予防にはローリング法
むし歯の原因になる細菌は、歯にべったりと付着する性質があります。たとえば、鍋にこびりついたコゲは、やわらかいスポンジでいくらこすっても落ちないですよね。ふつうは硬いタワシなどでこそげ落とそうとするのではないでしょうか?
歯の細菌を落とすのも、実はそんなイメージです。歯ブラシはなるべく硬いものを
選び、歯の根のほうから先に向かって、90度回転させるように磨きます(ローリング法)。ローリング法は硬い歯ブラシで行わなければ意味がありませんし、逆に、硬い歯ブラシでバス法のように磨くと、いっぺんに歯肉を傷めてしまいます。この方法で食後に毎回3~5分磨くのが基本です。 歯磨き粉はとくに必要ありません。液体のマウスウオッシユは、口臭予防の点では効果が期待できますが、歯磨きに使う必要性はあまりありません。歯に着色汚れ(ステイン)がついて気になるときには、ステインを除去する成分の入った歯磨き粉を一時的に使ってもよいでしょう。自力で磨くことができれば、電動歯ブラシも必要ありません。かなりシンプルですが、歯磨きはこのやり方だけで十分なのです。
歯間ブラシで歯間清掃することも大事
歯と歯が接触しているところ、つまり歯間は、特に細菌が住み着きやすいところです。歯ブラシで落とすのは難しいので、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってきれいにしましょう。
  歯間を清掃するデンタルフロスや歯間ブラシは、さまざまな種類のものが直販されていますが、無理なく歯間に入る太さのものを選びましょう。太いものを無理に歯間に入れると歯肉にダメージを与えてしまうので、まずは細いものから使ってみるとよいでしょう。デンタルフロスや歯間ブラシを歯間に入れたら、歯面に沿うようにゆっくりと4~5回往復させるように使います。
 食後に歯に食べ物がはさまったときによく使われるのがつま楊枝ですが、つま楊枝は歯肉を圧迫したり、歯間が開いてくる可能性があります。食後は、デンタルフロスや歯間ブラシで歯間清掃をしましょう。
歯ブラシの持ち方
食事のときのナイフを持つ手と同じように、親指と人差し指でしっかり歯ブラシを支え、ローリング法は手首を使って歯ブラシを回転させるように磨く。
[むし歯菌を取るブラッシング法(ローリング法)]
歯の表側の磨き方
①ローリング法では、なるべく毛先が硬い歯ブラシを選ぶこと。歯ブラシの側面を歯と歯ぐきに当てる。毛先は歯と歯ぐきを痛めるので当てないように注意。
②毛の側面を歯と歯ぐきに押さえつけるようにしながら歯ブラシを回転させる。
上の歯は上から下へ、下の歯は下から上へ外向きに回転させるように。2~3本ずつ数回くり返す。
歯の裏側の磨き方
歯の表側と同様に、毛の側面を歯と歯ぐきに当て、毛の側面を押さえつけるようにしてブラシを回転させて磨く。
臼歯(奥歯)の上の方は普通に軽く前後に動かしたり、ブラシの側面を当てて回転させたりして丁寧に磨く。
[デンタルフロスの使い方]
デンタルフロスは、食べ物のかすが残りやすい歯と歯の間の汚れをとるもので、毎歯磨き後でなくても1日に1回程度使うのがおすすめです。
糸巻きタイプのものや、便いやすい持ち手のついたタイフ’もあります、
紐状のデンタルフロスは40~50cmの長さに切り、左右の中指に巻きつけます。
人差し指と親指で1~2cm、フロスをピンと張った状態にします。
歯間に入れ、前後に引くようにしながら上下に動かします。
[歯間ブラシの使い方]
歯間ブラシの使い方は簡単。歯と歯の間に入れて、前後に動かすだけ。洗って再使用できます。ブリッジの治療をした部分などにも使いましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシにもいろいろなタイプやサイズがあるので、使いやすいもの、自分の歯に適したものを選びましょう。