矯正治療の方法

投稿者: | 2010年5月13日

 まずは、レントゲン検査で撮影したレントゲン写真から、骨の形や角度を計測して数値を出し、治療計画を立てます。
 治療を始める前にすることは、歯全体のレントゲン撮影、頭と顎の骨全体のレントゲン撮影(横と正面)を行い、その人の歯の生え方や状態をしっかりとチェックすることです。その結果、矯正しても歯が並びきらないと判断した場合は、犬歯の奥にある小臼歯を抜歯することもあります。
 次に歯型の模型づくりを行います。これで歯の全体像が見えるので、歯並びやかみ合わせの問題点がわかります。歯の大きさや上下の歯列のカーブの大きさも測定し、矯正前の口の中の写真も撮っておきます。
 矯正治療の期間ですが、治療を始めるまでに診断や検査などで3~4回、口の中に矯正の装置を入れたら月に1~2回は通院します。装着する期間は器具によっても多少変わりますが、おおよそ1~3年ぐらいです。
◆ブラケットという装置を装着
ブラケットとは、矯正のときに歯につける金属でできた装置のことです。一般的な金属のブラケットとセラミックのブラケットがあります。セラミックは目立ちにくいというメリットがあるので、大人の場合はセラミックを希望する人が多いかもしれません。
 これを歯に装着するまでの間に、歯に酸を少しつけて表面を少しザラザラにする前処理を行います。これは、ブラケットをしっかり固定するためです。
 いよいよブラケットをつけます。接着剤でブラケットを歯に貼りつけ、ワイヤーで固定します。普通、一番奥の歯を除いて装着します。固定のために使うワイヤーはその人に合った太さのものを選びます。
 1回目の処置はここまでで、歯の磨き方や食べ物などの指導を受けます。
★最初、少し痛みがでることも
 ブラケットをつけた当初は違和感を感じるのは無理もないこと。たいていの人は1週間もすれば気にならなくなります。矯正は、ワイヤーがもつ引っ張る力や回転する力を利用して歯に伝えて歯を動かすものなので、動き出したときに少し違和感や痛みを感じることも少なくありません。
 2回目以降の治療では、歯の動きに合わせてワイヤーを締める処置をします。処置後数日間は痛みがありますが。次第にやわらいでいきます。
 装着期間はおよそ1~2年です。
◆矯正器具が見た目にわからない裏側矯正
 ブラケットを歯の内側につける裏側矯正は、外からは矯正していることがまったくわかりません。しかし、金属が直接舌にふれるので舌が傷つきやすく痛い、発音しにくくなる、汚れを掃除しにくい、費用が高いなどのデメリットも。また、治療期間も普通より1.5倍ぐらい長くかかります。
◆矯正後しばらくはリテーナーをはめる
 歯が正常な位置に戻ったら、後戻りしないようにリテーナーをつけて保定する最終段階に入ります。
 リテーナーは、上顎用の透明のマウスピースタイプ(インビジブルタイプ)、下顎用の針金で固定するタイプがあります。リテーナーは取りはずしが可能ですが、矯正治療が終わった直後は、食事や歯磨きのとき以外は1日中つけるのが基本です。そして、だんだんと寝ている間だけ~1日おきというようにつける時間を短くしていきます。保定期間は3~6か月おきに受診して、状態をチェックします。
 リテーナーをつける保定期間は「矯正にかかった期間と同程度」が目安。矯正に1年半かかったら、1年半は保定期間とみたほうがよいでしょう。また保定期間が終了して、治療が完了してからもときどきつけてみるようにします。つけたときにきついと感じたら、後戻りの可能性があるからです。