インプラントの定着

投稿者: | 2010年5月31日

個人毎に骨の状況が違うため定着については一概には言えませんが、各種統計によると、上顎下顎の骨の硬さの違いからだいたい下顎で98%前後、上顎で95%前後が定着するとされています。ちなみに私の診療所では去年行った治療では700本弱埋入して数本定着不良で、埋入しなおしました(スクリュウーベンドの方が成績ははるかに良い)。

インプラントの定着について重要な要素は、埋入するために厚く十分な深さがある骨の有無、すなわち骨との接合面積です。従って各社はコーティング(HA等)と表面処理に関する技術を競っています。

次に巨大な欠損部があると、インプラントの本数は自然と多くなります。それは、もし少なければ脆弱な耐震構造の建物のように弱い補綴になってしまうためです。50~60本中1~2本は定着率の関係から定着に異常をきたす可能性があり、総義歯等にする場合、下顎で6本以上、上顎で8本以上のインプラントが必要とされてきました。オールオン4は14本を4本で支えるもので、何処かに定着不良を起こせば危険と考えられます。しかもメーカーの説明書によると3~6ヶ月は治療後の定着のために粘膜の下で負荷を加えずに安定させる必要があります。すぐ咬める様にインプラントが癒着する前に直ぐ負荷を加えると定着率が低下することは想像に難くありません。しかも結果は大きな入れ歯となります。

さらに総義歯の患者に対して粘膜の上にアバットが突出したワンピースインプラントで対応することは不可能です、2ピースインプラントでないと仮歯も入れられません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です