歯科用レーザーの種類

投稿者: | 2010年9月13日

通常よく使われているのは炭酸ガスレーザーが多い出血も殆ど無く切開できる点、電気メスの様に金属に当たっても歯に対しての電気的刺激が無いので軟組織の切開に非常に重宝です。

ネットから半導体レーザー波長は655〜2000nm程度(発振物質によって波長域が異なる)。800から900ナノメートル波長の半導体レーザーは、おおむね組織透過型であり、赤血球への熱吸収性が高く、低出力下では細胞の活性化が期待できる軟組織用のレーザーである。歯肉切開や知覚過敏などの軽度の軟組織治療に有効である。高出力化により蒸散・凝固が可能である。装置がコンパクトで比較的安価である。しかし、1000から2000ナノメートルの半導体レーザーの出現も在り、今後の詳しい研究が必要である。アルゴンレーザー波長は488nm程度。可視光域のレーザーで、青から緑色をしている。組織(特にヘモグロビン)による吸収率が高く、浸透型のレーザーであり、その適用には注意が必要である。PDT(光線力学療法)にも応用される。ネオジムヤグレーザー波長は1064nm程度。水および生体組織への吸収率は中程度と言われている。血液の凝固作用があり、黒色色素に吸収性が高い。浸透性を先端チップなどを利用し熱変換し制御することも可能。エルビウムヤグレーザー

波長は2940nm程度。水を使う軟組織硬組織両用のレーザーである。水とハイドロキシアパタイトへの吸収が高く、安全性も比較的高い。しかし、装置によって組織内部への熱吸収性も違いがあり装置の特性を見極める必要性もある。水分子を励起して水蒸気爆発させる力が強く、その能力を使って歯や歯肉、骨などを削れるレーザーである。従来のエルビウムヤグレーザーは、組織内部での蒸気爆発により切削するという蒸散機序を持っていたが、最近のイスラエルで発明されたエルビウムヤグレーザーは、導光ファイバーがなく、ハンドピースにレーザーを内蔵して、ハンドピースからの注水をレーザーで爆発させて歯や骨を削るという、いわゆるハイドロキネティックを生かした、まったくあたらしいエルビウムヤグレーザーも現れている。このような、外部爆発による切削や切除の場合は熱が組織内部に残りにくい、熱侵害のない痛みが少ないという特徴がある。

新世代ストレート:エルビウムヤグレーザー
ファイバー伝達干渉のない純粋に近い2940nmのエルビウムヤグ。 最近、ノーファイバー、ノーマニピュレーター方式で直接Er:YAGの発振体からハンドピース先端のチップに出射されるストレートなEr;YAGレーザーが開発されたが、このレーザーの特徴は 歯石や黒色反応、軟像の優先的除去など、Er:YAGの本質的な特性をいままでのEr:YAGよりも効率的明確に現すことができる。このレーザーはまた、Er,Cr;YSGG以上に、水分子への共振性が強く、結果的にダブルハイドロキネティックや水中プラズマの発生にも寄与している。
この水中プラズマは、大きな特徴として水を伴いながら低温化で殺菌できるというまったく新しいレーザー殺菌効果があり、歯牙齲蝕および、骨壊死部分の安全で効果的な削除や重度の歯周病や根管への熱侵害のない新しい治療法としての応用が期待される。このレーザーは、チップの先端の水爆発時に水中プラズマ低温殺菌効果が表れているとして研究が進んでいる。いままで、水を使ってのレーザー使用がなぜ、殺菌力が強いのかが不明であったことや、単なる水爆発の衝撃効果、あるいは細菌内の水分蒸発だけでは解決されないEr:YAGレーザーの未知の能力についての解明が期待されている。
※ 学術的にはストレートEr:YAGレーザという用語は存在しない。学術的には、ノーファイバーEr:YAGとされている。

炭酸ガスレーザー波長は10600nm程度。象牙質透過性がほとんどないために、表面吸収型のレーザーと言われているが、実際には生体内への熱の蓄積があり、過度の照射で腐骨の危険性がある。単位面積当たりの熱エネルギーが、他のレーザーより最も高い。血液の凝固作用を持ち、主に歯肉切開、口腔内殺菌や凝血など軟組織用レーザーとして用いられている。エルビウム・クロミウム;ワイエスジージー レーザー波長は2780nm程度。1996年アメリカで開発された。このレーザーは、今までの熱レーザーと違い、レーザー光は水表面でのエネルギー吸収が大きく、その表面の水蒸気爆発力で歯牙を切削するハイドロキネティックと言われる理論を特徴としている。それまでの歯科レーザーの中で生体組織への熱吸収がもっとも少ないレーザーと言われ、その根拠はレーザー光の波形に最大の特徴があるとの解析結果がでている(Dr. A.Moritz)。硬組織と軟組織に有効で、従来のエルビウムヤグレーザーと同様以上の効果を持っていたが、色素選択性がうすいので軟化象牙質や歯石などの除去はEr:YAGよりも弱い。硬組織切削能力は、最新の情報によればこのEr.Cr.YSGGレーザーを上回る新世代のエルビウムヤグレーザーが現れた。このレーザーは、Er.Cr;YSGGと同様のハイドロキネティック効果をもち、色素反応により軟化象牙質や歯石に強いといわれる新しい世代のEr:YAGレーザーがイスラエルで現われた。ヘリウムネオンレーザー波長は632.8nm程度。可視光域のレーザーで朱色の光をしている。LLLT(内科的レーザー治療)に応用される。